気ままな日記
2015-03-15 特別展洛中洛外図の時代
特別展 京(みやこ)を描く洛中洛外図の時代
NHK京都放送局新会館オープン記念として京都文化博物館で開かれています。
六曲1双の屏風に京都の全景、政治体制や町衆の生活まで描かれたもので織田信長から上杉謙信に送られた狩野永徳作の国宝上杉本や重要文化財である秀吉の醍醐花見図屏風などがよく知られています。
古い文献には16世紀初頭越前朝倉氏が宮廷の絵師の土佐光信に京の景色を屏風にした記載があると案内にありました。
戦国武将の発案とは意外ですね。
展示品は多岐にわたり掛け軸や巻物を合わせると40〜50の作品があります。
入口で音声ガイドがレンタルされていたので試しに借りました。
あとになってみてもしもこれを借りなければさっぱりわからずに肝心の所を見逃すことがたくさんあっただろうと思い大正解でした。
解説は主な展示だけですが目で追いかけるスピードがついて行けずに何度も繰り返し聞いているうち気が付くと2時間をはるかに超えていました。
見学の中には小型双眼鏡で覗き込む姿がありさすが慣れていらっしゃるなぁと納得です。
この種の展示会では初めての経験でそれほどどれもこれも興味深いものでした。
よく登場するのは内裏、清水寺、方広寺、祇園社、二条城、北野社、東寺などですが金閣寺が金色でなくて扱いもそれほど大きくないのが意外でした。
路地で遊ぶ子供達、日常の町衆、宮中でのお公家さん、祇園祭の巡行、どれも描写が細かく見ようでは写真よりもリアルでした。醍醐の花見の秀吉の姿も亡くなるすぐ前の姿で絶妙な表情が描かれています。
24日からは後期になり一部入れ替えがあるようなので見逃せません。
それにしてもくたびれたぁ〜。