気ままな日記
2013-08-25 岩倉具視と岩倉家の人々
岩倉具視と岩倉家の人々
京都市歴史資料館で開催されている「岩倉具視の幕末維新」に関連して開かれた岩倉家16代当主岩倉具忠京大名誉教授の記念講演を拝聴しました。
末娘さんの証言や最近発見された具視のメモなどをもとに幼いころからの岩倉家の様子をユーモアを交えてお話しくださいました。
教授が子供のころ具視は「右大臣様」と呼ばれ悪さをするとその遺影の前で「恥ずかしくないのか」と説教されるので大嫌いな人だったそうです。
会場はNHKで放映中の大河ドラマ「八重の桜」でこれから中心になる新島邸の跡同志社会館です。
頂いた資料の中に興味深いものフルベッキの写真が載っていました。
以前から幕末の有名人が一堂に会した疑惑の写真で今ではほとんどの人が疑問を持ついわくつきですがその中の岩倉具視の次男具定、三男具経の二人は間違いなくフルベッキの元で勉強した兄弟で間違いないようで驚きでした。
また維新の功労者の多くが刺客に襲われていますが岩倉もご他聞に漏れず今の紀尾井町あたりで襲撃されています。
泥酔していたようでそのままお堀端に転げ落ち刺客は探せなかったらしく危うく助かったとのことです。
その時の刀傷のある着物が歴史資料館に展示されています。
最後に一番聞きたかった事。
それは孝明天皇毒殺説をどう話されるのかでしたが亡くなられる前年に失脚して御所には上がれず実の妹堀河紀子も時同じくして天皇の下を去っていたらしくこの説は全くの作り話で有り得ない事だとさらりとおっしゃいました。
その後の調査で孝明天皇は間違いなく病死であると証明されているとも加えられました。
それでもそんな話が出回るのは岩倉の活躍を面白く思わなかった人が多かったのでしょう。
そろそろ八重さんも京都で活躍になります。
新島邸にも歴史資料館にも改めてゆっくりと見学に行きたいと思います。